貸工場は期間限定で利用できるので暫定的運用が可能

貸工場は期間限定で利用できるので暫定的運用が可能

自分で工場を建てるとなるとそれなりの資金が必要となる上、様々な手続きなども全て確実に行わなければなりません。
しかしこれらの準備をしているとビジネスチャンスを逃してしまうと言うことも多いものです。
また短期間だけ生産を行い希少性を高めたり、もしくは暫定的に製造を行うなど、様々なケースが必要となる場合も少なくありません。
このような場合には、貸工場を利用すると効率的に行うことができます。
貸工場はその選び方によってはすぐにでも生産活動を行うことができる場合があり、しかも先行投資が少なくて済むために暫定的運用が可能となることがメリットとなります。
様々な設備が事前に整えられていることも多いので、期間限定で使用しその後は返却をすれば良いといった手軽さもあることから、非常に利用しやすいのがメリットです。
自らの工場を建設するまでの間暫定的に利用することも可能であるため、状況に応じて効果的に利用できるのは貸工場のメリットとなっています。

貸工場の利用期間に関するいくつかの注意点

貸工場の場合契約期間は3年と設定されていることが多いようですが、利用期間中に途中解約することも可能です。
しかし利用しなくなったからといってすぐに解約はできず、契約書の中に解約予告という項目があり、中途解約の場合は貸工場なら3か月から6か月前に書面にて通知と書いてあります。
ここで注意するべき点が解約違約金が設定されていないかどうかです。
契約書の中には1年未満なら保証金の2ヶ月償却とか、資料の〇パーセントの違約金を請求しますなどの事柄が記載されていることがあるので、トラブルに繋がらないためにも、内容を理解しないまま契約書にハンコを押してはいけません。
また1ヶ月だけ借りたいとか、本社を新築するための建て替え期間だけ借りたいなど短期間の場合は、不動産屋が儲からないことや、オーナーさんが基本的に長期利用を希望しているなどの理由で、貸してくれないケースが多いです。
しかし短期間の場合でも検討してくれるポイントがあり、例えば空室の期間が半年以上と長い場合なら、オーナーさんにとっては家賃収入を得るため貸してくれやすい気持ちになっている可能性が高いですし、また不動産屋にあらかじめ具体的に払える金額を言っておくことも策で、短期間なのだからなるべく安く借りたいと言う借りる側の意向を示さず、きちんとした金額を提示することで不動産屋さんが動いてくれる可能性があるのです。

著者:野見山隆雄

筆者プロフィール

東京都杉並区生まれ。
大学卒業後貸工場を運営する会社に就職。
貸工場契約のポイントを記事にまとめました。